前回の記事では自身がコミッションサイトでオリジナルキャラクター販売を行ってきた経験から、イラスト制作時の注意点からおすすめソフト、詳細な制作方法など、画像を使って分かりやすくお話していきました。
今回の記事では、実際に制作したイラストをコミッションサイトSKIMAでopt販売(キャラ販売)するやり方を画像付きで分かりやすく解説していきます。
また、私がopt販売を通じて得た収入についても詳細な金額までお話しようと思います。
参考になれば幸いです!
前回の記事はこちら。
キャラクター販売用のイラストの制作方法について知りたい方は参考にして下さい。
「コミッションサイトってなに?」「SKIMAってなに?」という方はこちらの記事を参考にしてください。
各コミッションサイトを比較して詳しくお話しています。
SKIMAのopt販売
コミッションサイトSKIMAには、多様な販売方法があることを前々回の記事でお話ししました。
以下のバナーよりSKIMA公式サイトへ飛べます。
SKIMAでの各販売方法をおさらいしてみしょう。
- リクエスト
-
依頼者が「こんなものをこれだけの数量、これくらいの納期で」という説明をリクエスト登録する所から開始される。複数のクリエイターが提案を行い、依頼者はその中から一人を採用する。採用されたクリエイターには報酬が支払われる。
今回の記事では完成品のダウンロード販売である「opt販売」の実際の出品方法についてお話していきます。
opt販売
- キャラ販売
-
・男性キャラ
・女性キャラ
・未限定キャラ
・デフォルメキャラ
・特殊キャラ
・その他 - SNSイラスト販売
-
・アイコン
・ヘッダー
・その他 - 一枚絵販売
-
・スチル
・背景
・その他
一口にopt販売と言ってもこれだけの多様なカテゴリが存在します。
その中でも「キャラクター販売」というカテゴリーについて、詳しく解説していきます。
以下にキャラ販売ページのリンクも貼っておきます。
出品が完了するとどのようにショップに並ぶのか、イメージを掴む参考にしてください。
キャラ販売の方法
前回の記事ではイラストを制作し、差分とパッケージをフォルダにまとめるところまでお話ししました。
次はいよいよ出品作業です。
大まかな流れは以下の通りです。
それぞれの項目について、画像付きで詳しく解説していきます!
出品作業開始
iPadで行う場合もPCから行う場合も手順は同じです。
SKIMAを開き、マイページへ移動。
マイページの「出品する」ボタンを押す。
イラストのカテゴリの選択
こんな画面になります。
カテゴリを選択。今回は「opt販売」
「キャラ販売」を押し、自分が描いたイラストに合致するカテゴリーを選択
商品内容を入力する
こんな画面が表示されます。
商品タイトルのつけ方
「商品タイトル」は分かりやすく端的なものにしましょう。
12文字以上になるとサムネ一覧画面で切れてしまいます。
当たり前なことですが、opt販売は著作権譲渡前提のダウンロード販売です。
購入者には様々な使用用途があります。キャラクターの所有者が名前やその人物の設定を考えるものであって、自分で考えた設定やキャラクター名などは書いてはいけません。
心を込めて描いたキャラクターには愛着がわくものですが、購入した方に委ねましょう。
「帽子をかぶった少女」
「セーラー服の高校生」
「スマホを持った青年」
「Adopt表情10種」
「少年/表情差分6種」 等
上記のように、差分が何種類セットになっているかをタイトルにされている方もいます。
出品されると画像のサムネイルも一緒になって表示されるため、長くて説明くさいタイトルは必要ありません。
商品内容を入力する
「商品内容」には、テンプレートが用意されています。
始めて出品する方はテンプレートを利用して、一部書き換えながら入力していきましょう。
テンプレートに沿って、差分枚数や画像サイズ、ファイル形式や解像度など、記載が必要な項目を埋めていきましょう
ここで注意したいのは、「購入者にお願いしたいことはここに必ず記載しておく」ということです。
ストックイラストと違い、SKIMAのキャラ販売は審査がなく、アップロードが完了すれば即時ショップに並びます。
スキル販売では依頼者とのやり取りがあるため交渉は可能ですが、opt販売は出品⇒購入の一方向の取引です。
購入時のやり取りや購入後の交渉はできません。
・実績やサンプル、ポートフォリオ等に記載させて頂く場合がございます
・SKIMA内ギャラリーに掲載させて頂く場合がございます
・商用利用をご希望の場合はご連絡ください 等
上記のように購入者にお願いしたいことはここで記載しておきましょう。
特に「ポートフォリオ掲載のお願い」はぜひ入れたいところです。
実績の少ないイラストレーターの貴重なイラストサンプルになります。
ここに記載がされていない状態で勝手にポートフォリオに載せてしまうと、著作権違反になります。
入力が完了したら、商品内容の全文をコピーしてメモかどこかに保存しておくことをお勧めします。
別のキャラクター販売時に、差分枚数や画像サイズなどを書き換えるだけでそのまま使えるので効率的です。
また、少し前から海外での販売も開始されました。
海外で販売すること自体にこちらが支払う手数料などはないので、特にこだわりがなければ「海外からの購入を許可する」にチェックを入れましょう。
最後に注意事項、著作権・使用許可の項目をよく読んでから、同意にチェックを入れて次へを押します。
料金設定を行う
こんな画面になります。
販売料金設定…私が一番悩むところです。
かけた時間と労力と愛情を鑑みれば、できるだけ報酬として頂きたいところです。
技術、そして知名度があるクリエイターは、それに見合った金額を提示しても一瞬で買い手がついています。
しかしSNSでフォロワーを多く獲得している、すでに自分のイラストにたくさんのファンがついている、という状況でなければ、あまりにも高額に設定してしまうとキャラクターに買い手がつくことは難しいでしょう。
けど、最初は「これだけは欲しい」という額に設定すればいいと思います。
なぜなら、売れなくても後から何度でも金額を編集し直してアップロードできるから。
せっかく時間をかけて制作した作品ですから、最初から安売りする必要はありません。
私が一番最初に投稿した作品は悩んだ末、「住んでいる地域の最低賃金×制作にかかった時間」という計算で設定しました。
950円×6時間です。
そこにほんの少し上乗せして、8000円としました。
商品内容はこちら。
[商品内容]
・表品名:厚塗り風のショートカットの女性
・表情差分:6種
・画像サイズ(px):1038×2736
・ファイル形式:透過PNG
・解像度、dpi:350
結論でいうと、売れました。
ただし出品をしてすぐに売れたわけではありません。
購入して頂いたのは、販売を開始してから3週間ほど経ったころでした。
その間に何をしていたかというと、出品時間を変えてアップロードし直すということを、1週間に1回のペースで行っていました。
最初に出品した時間帯は平日の午前中でした。
その日の夜になると、私の後に出品された他のキャラクター達で埋め尽くされ、私のキャラクターは3~4Pほど流れている状態。
「このキャラクターを気に入ってくれる人がいたとして、新着の上の方に上がっている時間帯にはその人はショップを覗けなかったのかもしれない。平日の午前中がだめなら、平日の夕方、週末の早朝、週末の夜など、時間帯を変えて出品を行い、色んな人に見て貰おう」と考えました。
学生・主婦・サラリーマンなど、その人がスマホやタブレット・PCを開いて、SKIMAのキャラクター販売のショップをじっくり見分できる時間帯はバラバラです。
出品して暫く動きがないなら、まだ見ぬ「自分のキャラクターを必要としている人」の目に届けるため、時間帯を変えて出品し直すことをお勧めします。
販売画像をアップロードする
料金設定をして次へを押すと、次は画像を登録する画面になります。
こんな感じの画面です
一番上の「販売用画像」に登録した画像が、ショップでサムネイルとして表示されます。
パッケージ画像をここに登録しましょう。その他の差分は下の「販売画像を追加」という箇所に登録します。パッケージを含めて、全部で11枚まで登録できます。
画像を全て登録したらスクロールし、規約に同意して「確認画面へ」を押します。
最終確認して完了
最終画面です!
最終チェックです!
前の項目で入力してきた内容に間違いがないか確認していきます。
修正したい箇所がある場合は、ブラウザバックではなく下部の「戻る」ボタンから戻りましょう。
最後に規約に全てチェックを入れ、「完了」を押してアップロード完了です!
即時ショップに並び、販売が開始されます。
おつかれさまでした!これであなたもショップオーナーです!
3ヶ月間のキャラ販売の売り上げ
最後に、私がSKIMAでキャラ販売を行って得た売り上げについてお話しして終わりにしたいと思います。
2024年4月からSKIMAにクリエイター登録を行いました。
隙間時間でキャラクター制作を行い、開始から3ヶ月で出品したキャラクターは7体です。
7月時点で、そのうち4体が購入して頂けている状況です。
販売を開始して何週間も後に売れたキャラクターもいれば、販売早々2時間ほどで購入してもらったキャラクターもいます。
累計の売り上げは15000円です。
価格設定は差分の数や制作時間等によりキャラクター毎に違いますが、どの子が売れた時も本当に嬉しかったです。
現在はかなり安めの値段設定になっており、マージンも引かれると売り上げはかなり少なめになってしまうのですが…時間が空いた時に制作頻度を増やして投稿を増やし、スキルを磨いて値段も少しづつ上げていけば、それなりのお小遣いになるように思います。
また、購入してくださった方の殆どはフォロワーになってくれています。
これは恐らく「購入したキャラクターとタッチやテイストが同じ別のキャラクターも購入したい」という考えからで、次も同じタッチで別キャラを制作した時に購入を検討してもらえる可能性がとても高いということです。
RPGや動画内でキャラクターの立ち絵を使用する場合、テイストがバラバラなイラストを使用すると統一感がなくなってしまいますものね。
購入後フォロワーになってもらえたら、その人が買ってくれたキャラクターと同じタッチでイラストを制作しましょう!
随分長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。
こうやって必要項目を羅列すると手間が多いように感じますが、出品作業に慣れてくると3分もかからず販売まで持っていけます。
自分が生み出したキャラクターを購入してもらえると、本当に嬉しいです。
ぜひSKIMAでキャラクター販売、やってみてください!
無料のクリエイター登録がまだという方は、以下のバナーからどうぞ。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] ゆうと申します あわせて読みたい SKIMAでイラストをopt販売する方法と、開始3か月の売上げ […]